韓国時代劇『7日の王妃』では、イ・ドンゴンが演じる燕山君(ヨンサングン)とヨン・ウジンが扮する晋城(チンソン)大君が複雑な兄弟関係を見せていた。果たして史実では、2人はどんな対照的な生き方を見せるのだろうか(『七日の王妃』については、韓国時代劇の史実とフィクションの違いを解説した康熙奉〔カン・ヒボン〕著・実業之日本社発行の『いまの韓国時代劇を楽しむための朝鮮王朝の人物と歴史』で紹介しています)。
ついに起こったクーデター
10代王として即位した燕山君は、悪政を続けた暴君であった。
そんな彼に恨(うら)みを抱く人は多かった。そういう人たちが集まり、1506年9月に決起してクーデターを起こした。
クーデター軍の一部は真っ先に、燕山君の異母弟の晋城(チンソン)大君の屋敷に向かった。
燕山君を追放したあとに晋城大君に次の王になってもらうためであった。
しかし、事情を知らなかった晋城大君は、武器を持ったクーデター軍にどっと囲まれて驚愕した。
「間違いなく殺される……」
晋城大君は怯えた。(ページ2に続く)
『七日の王妃』主人公の端敬(タンギョン)王后!離縁後の人生は?