朝鮮王朝おもしろ人物列伝(孝明〔ヒョミョン〕世子編)

このエントリーをはてなブックマークに追加

第37回 大ヒットした『雲が描いた月明かり』の主人公

韓国で2016年に放送されて特に好評を博した時代劇が『雲が描いた月明かり』であった。このドラマの主人公になっていたのが孝明(ヒョミョン)世子だ。あまりに早く亡くなったために、歴史上でもそれほど知られていなかったのだが、『雲が描いた月明かり』によって大いにクローズアップされるようになった。果たして、どんな人物だったのだろうか。

678

悲劇の熙政堂

朝鮮王朝の正宮だった景福宮(キョンボックン)が、1592年の朝鮮出兵の際に焼失してから1865年まで再建されなかったことから、その間は昌徳宮(チャンドックン)が正宮の役割を果たすことが多かった。
この昌徳宮に熙政堂(ヒジョンダン)という王の寝殿がある。ここが一番の悲しみに包まれたのは1830年のことだった。




やがて国王になって手腕を発揮するはずの若き世子(セジャ/王の正式な後継者)がわずか21歳にして熙政堂で世を去ったのである。それが孝明世子だった。
その死は、朝鮮王朝にとっても痛恨の悲劇であった。
果たして、孝明世子とは、どんな人物だったのだろうか。
(ページ2に続く)

朝鮮王朝おもしろ人物列伝(15代王・光海君編)

朝鮮王朝おもしろ人物列伝(21代王・英祖編)

朝鮮王朝おもしろ人物列伝(22代王・正祖編)

固定ページ:

1

2 3

必読!「ヒボン式かんたんハングル」

「韓流ライフ」というジャンルの中に、「ヒボン式かんたんハングル」というコーナーがあります。ここには、日本語と韓国語の似ている部分を覚えながら韓国語をわかりやすくマスターしていく記事がたくさん掲載されています。日本語と韓国語には共通点が多いので、それを生かして韓国語の習得をめざすほうが有利なのです。ぜひお読みください。

ページ上部へ戻る