韓国ドラマには生と死、輪廻転生を扱った作品が数多くあります。『屋根部屋のプリンス』『私の期限は49日』『帰ってきて ダーリン!』など、挙げればきりがありません。『鬼<トッケビ>(原題)』もその1つですが、代表的な作品になったといえるでしょう。
名作を手掛けた脚本家
「自分の前世はいったいなんだったのだろう」と、この作品を見ながらふと思いました。一般的に私たちは「人は死んだら単純に“無”になる」と認識しています。
というより、“死”や“生”について、きちんと教わった記憶が私にはありません。
ある程度年齢を経てくると、そういったことも自然と考えるようになり、「自分はいったいどこから来て、どこに行くのか」という疑問が湧いてくるようにもなりました。
“死=無”と認識しながらも、実は“肉体と魂は別物”だということ、そして、この世には言葉で説明できない不思議な現象がたくさんあるということを知っている方も少なからずいらっしゃると思います。
このドラマは『パリの恋人』『シークレットガーデン』『太陽の末裔』などを手掛けた脚本家キム・ウンスクの作品ですから、イケメンに恋する王道のラブロマンスかと思っていたのですが、いい意味で期待を裏切られました。
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