16代王・仁祖の誕生
1608年に即位した光海君は、王位の安定のためとはいえ、兄の臨海君(イメグン)と弟の永昌大君(ヨンチャンデグン)を亡き者にしている。しかも、宣祖の継妃で光海君にとっても義母にあたる仁穆(インモク)王后を幽閉してしまった。これによって、光海君に恨みを持つ人たちがとても多かった。
綾陽君は同志を集めて、1623年にクーデターを起こした。これが、世に言う「仁祖(インジョ)反正(パンジョン)」である。「反正」には、「悪い政治をただす」という意味があった。
クーデターを成功させた綾陽君は、光海君を廃位にして、自らが即位した。こうして16代王の仁祖が誕生したのである。
しかし、即位後の仁祖は苦労の連続だった。(ページ3に続く)
貞明(チョンミョン)公主の生涯1!『華政』(ファジョン)の主人公
綾陽君(ヌンヤングン)とは誰なのか?『華政(ファジョン)』の登場人物