韓国の様々な説話で語られてきた老詐欺師キム・ソンダルを、現代の解釈で大胆にアレンジ。「朝鮮王朝を牛耳る権力者に大同江(テドンガン)を売り払った」という逸話をメインに据えて、韓国でも大きな話題となった映画『キム・ソンダル』が、1月20日から日本でも上映開始!
稀代の天才詐欺師登場!
韓国でも指折りの詐欺師として伝えられるキム・ソンダルだが、彼は実在の人物ではなく19世紀に流行った説話のなかで生まれた想像上の人物だ。多くの説話の中では、老獪な詐欺師として伝えられているが、映画『キム・ソンダル』では若くセクシーな人物として描いている。
捕虜として戦場に送られながら辛くも生き残ったキム・ソンダルは、「残りの人生はおまけ」だとして面白おかしく生きることを決意して、詐欺師となった。死を恐れない彼は、「役人として王宮に堂々と潜入する」「女装して金持ちに色仕掛けを仕掛ける」など、思わず笑ってしまうような手口を好んだ。その大胆な手法の数々は、生死のスリルすら楽しんでいることを感じさせる。そんなキム・ソンダルが時折見せる真剣な表情は、息をのむほどの迫力を生んでいる。
主人公キム・ソンダルを演じるのは、2002年に韓国で大ヒットした映画『おばあちゃんの家』で、天才子役として脚光を浴びたユ・スンホ。近年では、イケメン演技派俳優としても活躍中の注目株。作中では、お茶目でセクシーな姿から、シリアスなシーンまで絶妙な演技力を発揮。新たな魅力を見せてくれる。(ページ2に続く)