『華政(ファジョン)』に登場!光海君(クァンヘグン)の実像〔第3回〕

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記録に悪く書かれた光海君

クーデターの動きを察知して何らかの手を打てなかったという意味では、光海君にも甘さがあったと思います。結局、彼はクーデターによって廃位となりました。
歴史用語の1つに、「悪い政治を正す」という意味の「反正(パンジョン)」があります。朝鮮王朝の歴史で言うと、1506年に暴君の燕山君を追放して11代王・中宗(チュンジョン)が即位した「中宗反正(チュンジョンパンジョン)」と、1623年に光海君が追放されて仁祖が即位した「仁祖反正(インジョパンジョン)」が有名です。




光海君が追放された後、彼の統治時代の歴史が『朝鮮王朝実録』に記録されました。クーデターを成功させた仁祖の一派が作りましたので、自分たちのクーデターを正当化するために光海君を大変な悪者に描写しています。それが、後々まで朝鮮半島で光海君が暴君と言われた理由です。

(第4回に続く)

文=康 熙奉(カン ヒボン)
出典=電子書籍版『康熙奉講演録/朝鮮王朝で一番知りたい話』

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