庶民の減税につながる大同法
結果的に、後金が明を滅ぼしますが、朝鮮半島はこの段階では安泰でした。それは、光海君の二股外交の成果であると言えます。
もう1つ、光海君の政治的業績と言われているのが大同法を広めようとしたことです。大同法は、税金を土地の所有に応じて支払うという法律で、直接的に一般庶民の減税につながるものです。両班(ヤンバン)や地主階級には不利になりますが、土地を持たない一般庶民は大歓迎でした。
この大同法を都の周辺から施行しようとしたのが光海君です。しかし、税金が増えるということで、大地主である特権階級から恨まれます。
結局、「明を最後まで支援しなかったこと」「仁穆(インモク)王后を幽閉したこと」「地主階級に不利な大同法を強行しようとしたこと」などを糾弾されて、光海君はクーデターを起こされたのです。(ページ4に続く)