2016年の韓国社会は「激動の1年」だった

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国民の怒りは激しくなる一方

2016年の韓国は経済が良くなかった。経済成長に明らかな翳りが見えていた。
もともと、若者たちの雇用拡大の期待を担って2013年2月に朴槿恵政権はスタートした。しかし、期待はずれになっていた。
彼女の支持層は50代以降。年配層のコンクリートのように固い支持基盤に支えられていた朴槿恵政権が、どこまで若者の雇用拡大に本気を出したのかどうか。結局は有効な政策を実行できずにレームダック化していく、というのが朴槿恵政権の実相だった。




そんな現実に対して国民の不満が鬱積(うっせき)している中で起こったのが崔順実(チェ・スンシル)事件だった。
朴槿恵大統領が最初の謝罪会見を行なったのが10月25日。それ以降、合計で3回も謝罪せざるをえなかった。しかし、国民の怒りは激しくなる一方で、主催者発表で百万人を越えるデモ隊がソウル中心部を埋めつくした。(ページ3に続く)

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