通常の理解なら、現役兵になって規定の21カ月の軍務を終えれば、兵役は終了したものと考えてしまう。しかし、実はそうではない。韓国では21カ月の軍務を終えることを「除隊」ではなく「転役」と言う。兵役の種類が変わるという意味。つまり、まだ兵役は続くのである。
戦時と平時では違う
21カ月の軍務を終えた人は社会に復帰していくが、軍に籍はまだ残っている。今度は「予備役」に編入されるのだ。
この予備役とは何か。
戦争が起こってしまったときに、再び銃を持って現役兵になる人たちのことだ。しかし、戦争がなければ、そのまま社会で一般人として活動していくのである。
そういう意味で、予備役とは戦時と平時でまったく違う役割を担うことになる。だが、韓国は北朝鮮と厳しく対峙しているので、予備役の役割も重要だ。(ページ2に続く)