ヒョンビンも経験した海兵隊の厳しい訓練/第4回「軍隊における訓練の本質」

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通常の訓練の他に、さらに訓練時間を2倍にしたり睡眠と食事の時間を半分にするという特別訓練期間も設定されている。そのときは、睡眠不足と苛酷な体力鍛練の両方に耐えなければならない。

写真=韓国陸軍公式サイトより




体力自慢が集まる

本当に自分との戦いになるが、怪我人も続出する。しかし、その怪我も克服しなければいけないのである。
足首をねん挫したとか肩を痛めたとか腰痛が酷いとか、まさに満身創痍であり、身体が無事な人は1人もいない。それでも、訓練をしなければならないところに海兵隊の辛さがある。
脱落していく人もいる。ただ、海兵隊に志願してくるのは大体20歳前後の人が多く、一番体力がある時期なので、そういう意味では韓国中の体力自慢が海兵隊に集まってくると言っても過言ではない。
「他のみんなは凄い体力を持っているので、体力面では不安が大きいですね」
こう言いながら、ヒョンビンも本当に頑張った。
数々の厳しい訓練を経たうえで、最後に20キログラムの装備を持って20キロメートルを早足で歩く行軍を行ない、海兵隊の訓練がすべて終わる。




それまでの訓練生は黄色い名札を軍服につけているが、すべての訓練が終了した後は赤い名札になる。その赤い名札の授与式によって、正式に海兵隊の隊員として認められるのだ。
人は自分の人生において、限界以上に精神と体力を鍛える時期がどれほどあるだろうか。確かに、スポーツ選手が頂点を目指して体力と精神を強化することはよくあるが、それは自分の「一流選手になりたい」という目標に向けて取り組んでいることであって、あくまでも主体は自分の目標達成である。
しかし、軍隊はそうではない。あくまでも国民を守るというのが一番の優先事項であり、そのための歯車にならざるを得ないのが軍人だ。
そんな中で、自分がどこまで気持ちをしっかり持って苛酷な訓練に取り組んでいけるのか。
スポーツの一流選手とは違った意味で、厳しい訓練に取り組むための自分の動機づけが必要であり、国民を守るためにがんばることが軍隊における訓練の本質になっている。

文=康 熙奉(カン・ヒボン)

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