政治手法は「不通」
民主化弾圧の過去を忘れ、朴正熙に対する過剰な礼賛が起こる中で、政治家「朴槿恵」は力を得ていった。
しかし、彼女にその資質があったのかどうか。
それは、大統領になったあとの行動でよくわかる。
彼女の政治手法は「不通(プルトン)」と批判されている。
大統領を補佐する人たちと対面せず、重要な事項の報告を書類や電話で受けることがあまりに多かった。結果的に、秘書ですら官邸の中で大統領が何をしているのかがわからない状態になった。
しかも、内政や外交といった重要な政治課題について記者の質問に答える会見は、1年間にたった1回しか行なわれなかった。
意思の疎通を欠いた「不通」の大統領が、実は裏で怪しげな民間人に操られていたとは……。荒唐無稽なドラマでも思いつかない奇想天外な展開だ。(ページ4に続く)
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