「困ったら張禧嬪」
韓国ドラマは、およそ結末がわかる。貧しい境遇の人が成功し、既得権を持っていた傲慢な権力者が転落して幕を閉じる。
しかし、今回の朴槿恵スキャンダルだけは、あまりに混沌としていて結末が読めない。それほど奇想天外な事件なのだが、こんな出来事にドラマ制作者たちが影響を受けないはずがない。
「こんな手があったのか」
「大統領でも、ここまでやっていいのか」
制作者や脚本家は、そう思っているはずだ。
思えば、ドラマ制作の現場では、このところ企画が詰まっていた。似たような題材が多くなりすぎたのだ。
こんなときは、「困ったら張禧嬪(チャン・ヒビン)」という状況になりがちだ。(ページ4に続く)