極端な危険人物
悲劇とは、在日韓国人男性が独立記念日の式典にもぐりこみ朴正熙(パク・チョンヒ)大統領を狙撃した出来事だった。その流れ弾が朴正熙大統領の夫人に当たり、夫人は亡くなってしまった。
悲しみに暮れる若き日の朴槿恵大統領。彼女をなぐさめる形で崔太敏が言葉たくみに近づき、2人は急速に親しくなった。崔太敏が誘導して傷心の娘をマインド・コントロールしたことが推察される。
『実録KCIA~南山と呼ばれた男たち』によると、当時のKCIA(韓国中央情報部)は、崔太敏が詐欺や横領の常習犯であることをつかんでいた。とにかく、利権介入からセックス・スキャンダルまで、崔太敏の違法行為は非常に多かった。
彼を極端な危険人物と認定したKCIAは、朴正熙大統領の家族から絶対に離さなければならないと考え、事実をありのままに朴正熙大統領に報告した。
しかし、若き日の朴槿恵大統領が崔太敏をかばい続け、逆にKCIAが恥をかく結末となってしまったという。(ページ3に続く)