日韓でそれぞれにリメイクドラマが多く制作されている昨今ですが、ここにまた韓国ドラマの底力を再確認する作品が誕生しました。それは、ピ(RAIN)が主演した『帰ってきて、おじさん』です。浅田次郎の小説『椿山課長の七日間』を原作とした作品で、日本でも映画化やドラマ化された名作ですのでご存知の方も多いでしょう。その名作が2016年に韓国でドラマ化され、そこにまた新たな息吹が吹き込まれました。
思いもよらない展開
“視聴率というのはあくまでも参考でしかない”というのを知らしめた作品は今までも多くありましたが、このドラマもその一つだと言えるでしょう。
この作品の同時間帯の裏ドラマは、高視聴率を誇ったソン・ジュンギとソン・ヘギョ主演『太陽の末裔』でした。そのため、視聴率はさほどよくなかったと揶揄されることもありましたが、多くの人の心に永く残る名作となったことは間違いありません。
百貨店で万年課長だったキム・ヨンス(キム・イングォン)と、元ヤクザでシェフのハン・ギタク(キム・スロ)は過労死と不慮の事故で亡くなりあの世に行きますが、49日の間だけ現世に戻れることになります。
ヨンスはイケメン店長イ・ヘジュン(ピ)に、ギタクは絶世の美女ハン・ホンナン(オ・ヨンソ)に生まれ変わり、それぞれ大切な人たちのためにやり残したことを成し遂げるため、限られた時間の中で奔走します。
そうする中で、生きていれば一生気付かなかったであろう事実が次々に解き明かされていき、韓国ドラマならではの思いもよらない展開に目が離せなくなっていきます。
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