人間的に大きく成長
2006年11月15日は、ソン・スンホンの除隊日だった。所属していた基地には、国内外から多くのファンが訪れた。
彼のことをファンは見捨てなかったのである。
「軍隊を除隊する男たちが女性に対してよく言います……待っていてくれてありがとう、と。その言葉を皆さんに送ります。本当に感謝致します」
兵役を通して、ソン・スンホンの中で何が変わったのか。
「入隊する前には、何でもやりたいことをやってきました」
ソン・スンホンはそう言う。しかし、軍隊の中では孤独に耐えながら、自分を見つめ続けた。その過程で、心境の変化が著しかったという。
「軍隊で節制する生活を続け、自ら強くなったと思います。一般的によく聞く『男は軍隊に行かなければいけない』という言葉がようやく理解できましたし、軍隊では人間的に大きく成長した気がします」
ひと回り大きくなって戻ってきたソン・スンホン。復帰作はクォン・サンウと共演した映画『宿命』だった。(ページ3に続く)