韓国の現況と文化を感じられる場所
オフィシャルのグッズだけに、価格が安くないのは確かだった。他の店では、もっと安い値段のものを売っている。それが、客足が遠のいた原因かもしれない。
もちろん、新大久保を訪れる韓流ファンの数が相対的に減っているという根本理由もあるだろう。2012年8月に当時の李明博(イ・ミョンバク)大統領が竹島(韓国名は独島〔トクト〕)に上陸して以降、韓流ブームが減速していったのは明らかで、新大久保に集まる人の数は目に見えて減っていった。それにともなって、経営環境が厳しくなったのは事実だろう。
それでも、私は定期的にコリアプラザに通った。1階で韓国の新聞を買ってからCDやDVDを見て、2階では韓国で評判の書籍を見てまわった。
それ以外に、韓国書籍を本国から取り寄せてもらうことも多かった。
そういう意味では、コリアプラザは私にとって韓国の現況と文化を感じられる場所だった。
ただし、行くたびに客が少ないことを危惧していた。
「これでビジネスになるのか」
そう心配することが多かった。(ページ3に続く)