体当たりの演技を見せた
今年のチャン・グンソクは実に精力的だった。
2月から6月中旬まではドラマ『テバク』(全24話)の撮影に没頭し、放送が終了すると、7月にはアジアツアーをエネルギッシュに行なっている。8月からは連続してシングルの発売も予定されている。
こうした一連の動きを見ていると、今年の秋の兵役入りというのが、タイミングのうえでは非常にいいように思える。
なんといっても大きいのは、『テバク』で立派に主役を務めあげたことだ。全24話の平均視聴率は9.3%で、最終話の視聴率は10.0%だった。高い数字とは言えないが、『テバク』以前の2作品で低視聴率にあえいだ過去を考えると、『テバク』では一応の成果を出したといえる。
もちろん、もっと高い視聴率をめざしていただろうが、チャン・グンソクにとって不運だったのは、脚本の出来があまり良くなかったことだ。それでも彼の体当たりの演技は視聴者からも高い評価を得ていた。
「今までの自分を捨てて、新しい姿に生まれ変わる」
そう決意して臨んだ『テバク』で、チャン・グンソクは時代劇の主役を全うできることを証明してみせたのだ。このことは大きい。(ページ4に続く)