『テバク』の影の主人公と呼ばれた李麟佐(イ・インジャ)は何者?
- 2016/6/24
- 『テバク』
- チョン・グァンリョル, テバク
悪評にまみれた英祖
『テバク』の中で、朝鮮王朝21代王・英祖(ヨンジョ)を若手俳優のヨ・ジングが演じていた。
英祖は、息子(思悼世子〔サドセジャ〕)を米びつに閉じ込めて餓死させた王として知られる。非道な父親と思われるが、政治的には名君という評価を得ている。
彼は、政権中枢で派閥争いが激化していた時代に、平等な人事登用を心掛けて成果をあげたのである。
ただし、1724年に即位したときは、悪い噂を盛んに流布された。兄の20代王・景宗(キョンジョン)を毒殺して王の座を手に入れたとか、父親の19代王・粛宗(スクチョン)の本当の息子ではなかったとか……。
こういう噂を立てられること自体、英祖には即位当初からダーティーなイメージが付きまとっていた。
それは、噂だけにとどまらなかった。英祖を倒すための反乱まで実際に起きているのである。
そうした反乱の首謀者になったのが李麟佐である。
それは1728年のことだった。
果たして、どんなことが起こったのか。
当時の経緯を見てみよう。(ページ3に続く)