芸能人としての道義的な責任
もし、今回のユチョン問題のようなことが日本で起きたら、雑誌ジャーナリズムはフル稼働していたことだろう。
告訴した女性たちの手記やインタビュー記事が生々しく雑誌を飾ったはずだし、ユチョンが出入りしていた酒場の徹底調査が行なわれていたに違いない。しかし、現在のところ、韓国のメディアは警察側の発表を流しているだけで、独自の調査報道を進めている様子はあまり見られない。
ということは、今後の進展も警察発表に頼らざるをえない、ということだ。
ここで問題なのは、警察側は自分たちに有利な形でしか情報を流さないということだ。必然的に、問題の全容は明らかにされないし、捜査の進展を発表するにしても時間がかかってしまう。こうなると、一般の人たちのイライラが募るばかりだ。
ユチョンの所属事務所は、告訴した人たちを名誉棄損で訴えると警告しているが、今すみやかにすべきことは、「兵役中のユチョンが真夜中の行動で世間を騒がせたことに対する真摯な謝罪」と「すべてを知る唯一の人物であるユチョンが、自らの言葉で真実を明らかにすること」である。
警察の捜査を待つことと、芸能人としての道義的な責任は別である。私(康熙奉〔カン
・ヒボン〕)は、一刻も早く所属事務所とユチョンが前提条件を付けずに心からの謝罪を表明することが重要だと考える。(ページ4に続く)