韓国女性の生き方〔第7回〕

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日本を離れることはできない

ここで諦めれば夢なんて持てなくなるだろうし、今後何のために生きていくのかわからなくなるので、「初心を忘れまい! 残りの人生は異国で刺激を受けながら過ごしたい」と強く思いました。

「マンネリの生活や馴染んだ環境から離れたい」

「歳を取っても新しい経験が待ち受けていてなにが起こるかわからない世界で、異邦人でいいから暮らしてみたいと思ったんじゃないか」

そう思いました。

さらに、「それなりの戸惑いや失敗・トラブルなど予期せぬ壁は付きもの。それがあるからこそ日々緊張感があり、斬新さもある!」とも考えました。




自分をコントロールしているうちに仕事を通じて素敵な男性にも巡り会い、結婚もできました。けれど、3・11の大震災と原発の恐怖は二度と経験したくないです。

告白しますが、結婚さえしていなければ、荷物を片づけて仕事を辞めて帰国していたと思います。

「責任がない」「どうせ外国人だからしょうがない」といった非難の声もあがるでしょうが、私には日本から離れる外国人のキモチが十分理解できました。仕事より1回きりの命がもっと大事だという言い分を否定できません。否定すればうそです。立場の違いからくる見方だと思います。

しかし、私は日本から離れないことを決めました。

当然でしょうが、日本人の配偶者をもった女性として1人で日本を離れることはできませんでした。ずっと日本で外国人として生きていくという気持ちが強かった上に、あの震災からはさらに「日本人の男性の妻として生きていく」という自覚が芽生えてきました。良い変化だったと思います。

文=スヨン

韓国女性の生き方〔第8回〕

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