韓国の暮らしで感じること4「食事のときの礼儀について」

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ところが変われば、食事のマナーもガラリと変わる。それは、日本と韓国の間でも大いに言えることだ。それでは、韓国で食事の場に出たら、どんなことに気をつければいいのか。守るべきことについて説明しよう。




皿の料理をちょっと残す

韓国人は同卓の年長者が箸を付けるまで他の人は食べない。美味しそうな料理だからと言って、先に食べ始めると礼儀知らずと思われるのは確実だ。
もし、年長者が食べる前に話を始めたら、終わるまで料理の前でお預け状態になる。空腹だと辛いが、忍耐こそが礼儀につながると悟って我慢しよう。
また、日本では、食器を持たずにご飯を食べることは行儀が悪いと教えられる。しかし、韓国では逆に食器を持って食事をすることのほうが恥ずかしいとされる。
そのために韓国では、食事にスプーンが付いてくる。それを巧みに使って、食器を持たないまま料理を食べるのだ。韓国ドラマでも食事のシーンはよく出るが、みんな食器を持っていないので、一度注目して見てほしい。
さらに、家に招かれて食事をするときの注意点。お客さんを大事にもてなすことを大切と考える韓国では、お客さんに対して普通では考えられないほどの料理を準備してくる。




このとき、出された料理を残すのは失礼と考えると、大変なことになるので気をつけよう。茶碗が空になればご飯が盛られ、スープ皿が空になればスープを注がれてしまう。これは、お皿が空になるということは、料理が足りていなかったと考えるからだ。
たとえ、お腹いっぱいだと言葉で告げても、お構いなしにお代わりさせられる。だから、お皿に料理が残った状態で食事を終えるのがベスト。そうすると、ようやくお腹がいっぱいなんだと理解してくれる。
日本人から見たら失礼かもしれないが、とにかく韓国では皿の料理をちょっと残すにかぎるのだ。

構成=「ロコレ」編集部

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