バンドを組んでコンサートにも登場
●打楽器
軍楽隊においては打楽器が特に重視される。力強いリズムを刻むことが軍務に合っているからである。
打楽器の数は非常に多いが、通常の軍楽隊で使われるのは、シンバル、大太鼓、小太鼓である。
そして、打楽器は全体で4人前後が編入される。
ユンホは打楽器の奏者として第26師団の軍楽隊に選ばれているので、彼は打楽器の練習に励んだことだろう。
以上が、軍楽隊の正式な楽器構成である。
各種の行事においては、各楽器の担当者が全員集まって、軍楽隊長の指揮のもとで立派な演奏を繰り広げていく。
しかし、出番はそれだけではない。
正式な行事以外にも、簡易的なバンドを組んで民間向けのコンサートに出向いていくことも意外と多い。
その際には、ギター、ベース、キーボード、ドラムという構成になったりして、ボーカルがかならずメインを務めている。
こうした場合に、メインボーカルをユンホが担当して、すばらしい歌声を響かせたりする。また、踊りなどのパフォーマンスをステージ上で披露してファンの喝采を浴びることもある。
以上のように、軍楽隊の役割は本当に幅広いのだ。
文=康 熙奉(カン ヒボン)