褒章休暇は日程次第
軍隊でみんなが一番多くプレーするスポーツはサッカーなのだが、第26師団は足球(チョック)が盛んなことでも有名だ。
足球は日本でなじみがないが、足で行なうバレーボールのこと。低めのネットで相手と対し、ボールを足で蹴って3回以内に相手コートに入れるのである。セパタクローに近いが、韓国独自の球技だ。
第26師団にいる以上は、ユンホも足球をプレーしていることだろう。特級戦士になっただけに、周囲も「運動神経が抜群」という目で見る。ユンホもヘタなプレーはできない。今後は、足球の練習に励むかも。
実際、特級戦士になるのは大変な名誉だが、「ぶざまな姿を見せられない」とプレッシャーがかかるのも事実。しかし、努力家のユンホのことだから、さらに「素敵な怪物」ぶりに磨きがかかるだろう。
最後に、特級戦士になってもらえる褒章休暇について。
通常は4泊5日の休暇がもらえるが、ユンホの場合は軍楽隊長からの指示を待つことになりそうだ。隊長の一存で休暇が6日や7日に増えることもありうる。隊長はそれだけの権限を持っている。
ただし、時期については、軍楽隊のスケジュールに合わせなければならない。練習や行事の日程がすでに入っていれば、すぐには休めない。一般兵士のように「すぐに褒美の休暇!」というわけにもいかないのだ。
しかも、これだけ特級戦士として注目を集めれば、いろいろな依頼が舞い込む可能性もある。忙しい日々が続きそうだ。
文=康 熙奉(カン ヒボン)