第1回 好奇心旺盛な少年時代
長く新作が発表されていないペ・ヨンジュン。しかし、彼に敬意を表しているファンは今も多いことだろう。かつて「愛してるっ!!韓国ドラマ」誌に掲載された「ペ・ヨンジュン 過去への旅路」の記事を再構築して、あらたに「ロコレ」で連載することになった。彼の堂々たる人生を年代順にたどっていくことにしよう。
内向的で親に心配をかけていた
人は何歳の頃から自分が誰だかわかるのだろうか。
あるいは、幼い頃の記憶は何歳から思い出せるのか。
人それぞれにまったく違うだろうが、ペ・ヨンジュンの場合、記憶しているのは家の中でいつも1人で遊んでいる自分自身だったという。そういう意味では、とても内向的な子供だった。
2005年8月に三度目の公式来日をしたとき、ペ・ヨンジュンはテレビ朝日系の「徹子の部屋」に出演したが、その際に「あまりに内向的で親に心配をかけていました。だからこそ、自分は変わらなければいけないのかな、と思いました」と語っていた。
親に心配かけていることを申し訳ないと思うような利発さを、すでに幼い頃から持ち合わせていた。
そのクレバーな性格は今も変わらない。まさに、人間の原点はその幼年時代にあるといえるだろう。
大河にもたとえられるペ・ヨンジュンという生き方・・その源流を知るためにも、ゆっくりと時間をさかのぼってみよう。そこには、ペ・ヨンジュンを彷彿させる様々なエピソードが浮かび上がってくる。
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