日本のコリアをゆく(広島・鞆の浦編3)

このエントリーをはてなブックマークに追加

鞆の浦の繁栄

1719年、第9回目の朝鮮通信使に製述官として同行した申維翰(シン・ユハン)は、のちに『海游録』という書物を残している。

その翻訳版は、平凡社東洋文庫(姜在彦訳注)に収められていて、それを読むと朝鮮通信使の道中がどんなものであったかが克明にうかがえる。この申維翰も「使館は福禅寺である」と前置きしながら、鞆の浦についてこう記している。

DSCF0784

見物の男女は、錦衣を着て、東西に満ちあふれている。そのなかには、商客、倡娥

(あそびめ)、富人の茶屋も多く、各州からきた使官が往来し、住舎も繁華にして目

に溢れるばかり。これまた赤間関以東の一都会である。海岸は山高く秀でて海に臨み

、三面は諸山が相控えて湾をなす。山の根が海に浸っているところは、石を削って堤

となし、その平整なること裁断した如くである。松、杉、橘、柚など百果の林が、蒼

翠として四方を擁し、それらが水面に倒影す。人みなここにいたると、第一の観なり

と主張してゆずらない。




 

賑やかな町の中で人々はどんな風に朝鮮通信使を迎えたか。申維翰は「見物の男女は、錦衣を着て」と書いている。これは、最上級のもてなしではなかったのか。

遠い異国から来た珍しい使者たちに対し、地元の人たちが敬意を寄せている雰囲気が如実に感じられる。

さらに、「茶屋も多く」や「住舎も繁華にして目に溢れるばかり」という記述に興味を持つ。かつての鞆の浦の隆盛ぶりが大いに偲ばれるからだ。(ページ2に続く)

ページ:

1

2 3

関連記事

本サイトの構成

本サイトは以下のジャンルに分類されています。
左上にカラーで色分けされた各ジャンルがありますので、それぞれにクリックをして目的のジャンルにアクセスしてください。
[各ジャンルの紹介]
●兵役
 ・東方神起の兵役
 ・イ・ミンホの兵役
 ・2PMテギョンの兵役
 ・スター兵役情報
 ・社会服務要員
 ・義務警察
 ・兵役の一般知識
●韓流スター
 ・東方神起
 ・防弾少年団
 ・スタートピックス
 ・スター物語
●ドラマ情報
 ・ドラマトピックス
 ・話題作
 ・「テバク」
 ・朋道佳のイチオシ
●おもしろ人物列伝 
●歴史物語
 ・光海君/仁祖
 ・貞明公主
 ・時代劇の登場人物
 ・日韓/韓国の歴史
●韓流ライフ
 ・コラム
 ・ヒボン式ハングル
 ・韓国のビックリ
 ・韓国情報
 ・韓国料理
●紀行/対談
 ・韓国紀行
 ・日本のコリアを行く
 ・対談
●ロコレ?/会社概要
 ・ロコレとは?
 ・会社概要

ページ上部へ戻る