『テバク』におけるリアリティとは何か

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『テバク』は4月19日の放送で第8話を終えた。全24話なので3分の1を終えたことになる。これから物語は中盤に入っていくのだが、ここで根本的なことを考えてみたい。それは、『テバク』という時代劇におけるリアリティの問題なのである。

カリスマと呼べるチェ・ミンス

「テバク」画像2

『テバク』のキャスティングが発表されたとき、チャン・グンソクの主役決定と同時に驚かされたのは、チェ・ミンスとチョン・グァンリョルが共演するということだった。

しかも、チェ・ミンスが19代王・粛宗(スクチョン)、チョン・グァンリョルが反乱を主導した李麟佐(イ・インジャ)に扮するという。「名優」と称賛しても誰もが納得するような演技派俳優が、歴史上で傑出した人物を演じるのだから、期待は増すばかりであった。

実際、『テバク』が始まると、チェ・ミンスとチョン・グァンリョルの演技に見入ってしまった。




「うますぎる!」

それが率直な感想だ。

チェ・ミンスは何かとトラブルを起こすことがあるが、演技に関していうと、韓国芸能界のカリスマと言ってもいいのではないか。今回も粛宗を演じるときに「癖がありすぎる声」と「傲慢と臆病を交互にかもしだすような表情」で、他の俳優を圧倒している感があった。

彼に粛宗の役を承諾させた時点で、『テバク』はすばらしい宝を得たと思わずにはいられない。(ページ2に続く)

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