颯爽『テバク』! テギルよ、もっと奔放に暴れろ

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ラブコメで培った演技力

テバク01

人のイメージというのは、直前に見た映像に左右されることが多い。

たとえば、チャン・グンソク。

従来の彼の印象は、大ヒットしたラブコメの雰囲気が踏襲されていたが、直前の彼はそんなイメージはみじんもなかった。『テバク』の制作発表会では笑顔を封印して冷静な対応に終始していたし、『テバク』第1話の冒頭で登場したときは、「民衆のための国を作る」という意気込みで、反乱を起こそうとする者に厳しく対峙していた。

わずか2回の姿であったが、その残像が一番新しいものであっただけに、現在進行形のチャン・グンソクのイメージに大きな影響を与えていた。それだけに、『テバク』第3話(韓国で4月4日に放送)から本格的に画面に登場するにしても、冷徹な勝負師として出てくるのではないか、という予測をしがちだった。




しかし、『テバク』第3話に出てきたチャン・グンソクは全然違った。彼は底抜けなハツラツさで主人公のテギルを奔放に演じていた。

食べているときは口の中まで見せ、口もとには食べカスが付いている。しかし、そんなことにお構えなしで、言いたいことを言い、やりたいように振る舞って、年長者にこづかれていた。

20歳のテギルは、まだ怖いもの知らずなのである。こんな無鉄砲な若者をチャン・グンソクは自分の20歳の頃を思い出すように演じていた。こういう演技では、ラブコメで培った表情が生きてくる。

そうなのだ。自分の持ち味を殺すことはない。チャン・グンソクはテギルをもっともっと奔放に演じていい。(ページ2に続く)

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