チャン・グンソク/『テバク』に至る長い道(6)

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あまりの寒さにビックリ

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ドラマ『ラブレイン』の放送に合わせて来日したチャン・グンソクとユナ

この時期のチャン・グンソクは、ドラマ『ラブレイン』の撮影に没頭していた。『ラブレイン』は1970年代の過去と2012年の現代という二つの時間軸を舞台に繰り広げられる、親子二代にわたる初恋の物語。『冬のソナタ』の演出で有名なユン・ソクホ監督がメガホンを取り、チャン・グンソクとユナ(少女時代)が主演した。2人はそれぞれ2役を演じている。

ユン・ソクホ監督から見て、チャン・グンソクはどんな俳優なのだろうか。名監督がチャン・グンソクについてこう語っている。

「端的に言うならば、鋭敏な俳優ですね。一言ですべてがわかるという理解力が早い俳優なんです。ドラマの中のチャン・グンソク氏は、これまでの彼と別人のようです。それほど、キャラクターをつくりこんでいたのです。期待以上に役になりきっています」

監督が俳優をここまで褒めるのは異例とも言えるほどだった。チャン・グンソクとしても大きな手応えを感じたことだろう。




2月下旬から3月にかけては、北海道の富良野と旭川でロケを行なっている。

チャン・グンソクは寒さに凍えたようだ。

「正直、死ぬかと思いました(笑)。実は、子供のときから寒いのは大嫌いでした。北海道に出発する前から本当に大丈夫かと思って、いろいろなものを準備していました。実際に行ってみると、雪しかないので、びっくりしました(笑)。でも、雪の世界はすごくきれいでした。ユン・ソクホ監督といろいろなことを話しました。『景色は、いいね』と言いながら、美しいところを探しました。2週間くらい撮影していましたので疲れましたが、一緒に頑張っていたスタッフ、共演者とひとつになれました」

ここまで苦労して撮影した『ラブレイン』。韓国では2012年3月から放送が始まったが、視聴率は苦戦した。

それでも日本には史上最高額で版権が販売されたという。チャン・グンソクの人気の賜物であろう。(ページ3に続く)

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