自分の未来への投資
漢陽(ハニャン)大学の演劇映画学科に入学したチャン・グンソク。小さい頃から芸能活動に忙しかった彼にとって、大学生活は新鮮なものだった。彼は芸能人だからといって肩肘をはらず、普通の大学生として学生生活を楽しんだ。
しかし、やはり「普通」ではなかった。
整った顔だちのチャン・グンソク。当時の彼は誰よりも自分が好きで、毎朝鏡を見るのが日課だったという。
そんな彼は、モムチャン俳優がもてはやされた韓国で、スリムな引きしまった体を維持することにこだわった。美しくくびれた腰のラインは彼の自慢の一つだった。
また、彼女ができたらどんなときでも自分がリードすると断言した。
「恋人にするなら、相手の年齢よりも自分を愛してくれるかが大切ですね」
こういう発言をするだけに、韓国では「ナルシストだ」と批判されたが、そのときでも「変わらずに愛してくれるファンのことが大好きです」と率直に語った。
また、大の日本好きとしても知られた。
「中学3年から日本語の勉強を始め、いずれは通訳なしでファンミーティングが出来るようになりたい」
そう夢を語った彼は、日本語の勉強のために日本に留学したいという気持ちまで持って
いた。
「自分の世界を広げたいのです。自分の未来に対する投資でもあります」
向上心が本当に強かった。
その気持ちは『テバク』に主演する現在に至るまで変わっていない。(ページ3に続く)