日本と違う韓国のビックリ(3)

このエントリーをはてなブックマークに追加

現代韓国では事情が変わった

毒を仰いで死んだのは、身体を傷つけないためであった。

朝鮮王朝では儒教を国教にしていて、その思想が国土の隅々まで浸透していた。儒教の最高の徳目は「孝」である。親孝行こそが一番大切であると信じられた社会では、親にもらった身体を傷つけるのは、親不孝の最たることであった。

そういう事情があって、たとえ死罪になっても身分が高い人たちは身体を傷つけずに死んでいったのである。

江戸時代の切腹と、朝鮮王朝時代の賜薬。同じ時代でも、日本と朝鮮半島では身分が高い人の死罪の方法が対照的であった。




時代が下って、現代の韓国はどうか。

まったく逆のことが起きている。美容整形のことだ。親にもらった身体の一部(主に顔)にメスを入れる人がいるのである。

ただ、それは親も承知のうえだ。

むしろ、親が高校を卒業した娘に勧めるケースもある。「娘の将来を考えると、そのほうがいい」と親が判断して費用まで出すのである。

朝鮮王朝時代の親孝行の概念は、現代韓国では通じなくなっている。

(文=康 熙奉[カン ヒボン])

日本と違う韓国のビックリ(4)

日本と違う韓国のビックリ(1)

日本と違う韓国のビックリ(2)

日本と違う韓国のビックリ(5)

日本と違う韓国のビックリ(6)

固定ページ:
1

2

必読!「ヒボン式かんたんハングル」

「韓流ライフ」というジャンルの中に、「ヒボン式かんたんハングル」というコーナーがあります。ここには、日本語と韓国語の似ている部分を覚えながら韓国語をわかりやすくマスターしていく記事がたくさん掲載されています。日本語と韓国語には共通点が多いので、それを生かして韓国語の習得をめざすほうが有利なのです。ぜひお読みください。

ページ上部へ戻る