『二十五、二十一』の名場面を振り返る7「セリフがない二分半」

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韓国tvNで放送された『二十五、二十一』で、特に重要だったのが第14話だった。この回では、終盤に「セリフがない二分半」の印象的な場面があった。それはどんなシーンであっただろうか。

画像提供=tvN




映像が雄弁に語る

キム・ジヨンが演じるコ・ユリムは家庭の経済問題のために国籍をロシアに変更することになった。
そのことをペク・イジン(ナム・ジュヒョク)は真っ先に報道した。記者としての自分の本分を全うした結果だった。
しかし、大事な人を傷つけた事実に苦しむ。帰り道のバスの中で人々がコ・ユリムを非難する声を聞いたペク・イジン。街角のコ・ユリムのポスターも無惨にはがされて捨てられていた。
極端に落ち込むペク・イジンは「思い出のトンネル」に来る。壁に落書きがあって、「コ・ユリム、売国奴」という文字が見えている。
ペク・イジンは泣き崩れてしまう。
そこに、ナ・ヒド(キム・テリ)が現れる。彼女はジッとペク・イジンを見ている。手にしているのは、落書きを消すための道具だ。それを持ったままナ・ヒドはペク・イジンの前にずっと立っていた。




彼が身近な人を傷つけた事実は変わらない。しかし、ナ・ヒドは声で非難するわけではない。ただペク・イジンを見ていたのだ。
この場面では二分半の間にセリフがなかった。しかし、映像がセリフよりも雄弁に2人の対照的な姿を物語っていた。
本当に記憶に残る「二分半」だった。

文=康 熙奉(カン・ヒボン)

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