「オッパ」という呼び方が面白い!

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日本でなら結婚したばかりの妻が、夫のことを「兄さん」と呼ぶことはまずないであろう。しかし、韓国になると事情が変わってくる。年下の妻は、年上の夫のことを「オッパ(兄さん)」と呼ぶ場合が多い。これはなぜなのか。




「オッパ」と「オンニ」の違い

「長幼の序」が厳しい韓国においては、人を呼ぶときの呼称でも年齢差による違いが鮮明にある。
たとえば、男性の場合なら年上の男性のことを「ヒョンニム」、年上の女性のことを「ヌナ」と呼ぶ。女性であれば、年上の男性のことを「オッパ」、年上の女性のことを「オンニ」と呼ぶ。
韓国で食堂に入ったら、あちらこちらから「オッパ」「オンニ」「ヒョンニム」「ヌナ」という掛け声が聞こえてくる。
特に女性の場合は、親しみを込めて「オッパ」や「オンニ」と大きな声で呼んだりすることが多い。
そういうことが日常茶飯事であるがゆえに、夫婦になってからも妻が年上の夫のことを「オッパ」と呼んだりする。
これは、韓国ドラマを見ていてもよくわかる。結婚すると配偶者のことを「タンシン(あなた)」と呼ぶのが本来は常識的なのだが、ドラマのヒロインはそういう堅苦しい言葉よりも親しみを込めて「オッパ」と呼んでしまう。




厳密には夫のことを「兄さん」と呼ぶのは変なのだが、自分が一番親しみを持っている男性に向けた言葉だと解釈すればわかりやすい。つまり、「オッパ」というのは本来の兄さんという意味を超えて、女性が甘えて男性に呼びかけるときに一番使いやすい呼称なのである。
ただし、妻が夫を「オッパ」と呼ぶのは、子供が生まれるまでの話である。子供がいれば、さすがに妻は夫のことを「オッパ」とは呼ばなくなり、むしろ「アッパ(父さん)」と呼ぶようになる。
つまり、妻が夫に対して「オッパ」と呼べる時期というのは、一番2人がラブラブな時期なのだ。
ついでに言うと、芸能界の男性スターが年上であれば、年下の女性たちは親しみをこめて「オッパ」と呼びかける。
この「オッパ」という言葉には、男性が心をくすぐられる語感があり、悪い気がしないどころか嬉しいものである。
かくして、芸能界やスポーツ界のスターたちは年下の女性たちから「オッパ」と呼ばれることで、ファンを身近に感じることができるのだ。

文=「ロコレ」編集部

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