韓国ドラマを見ていて気がつくことは、主人公がよく友達とルームシェアをしていることです。主人公が1人で暮らすことは少なく、いつも友達と一緒に住んでいます。これは、韓国で当たり前のことなのでしょうか。
1人は寂しい
韓国では、日本と比べると、はるかにルームシェアが多いと思います。
女性だけでなく、男性同士のルームシェアも多いでしょう。
理由は簡単です。
韓国人は1人ぼっちになるのを好みません。ソウルの食堂でも1人で食事をしている人はあまりいませんし、韓国ではかならず誰かと一緒に何かをしたいと考える人が圧倒的多数になっています。
それゆえ、地方から出てきた人も食事付きの下宿に入るか、ルームメイトと一緒に住んだりします。
そのほうが経費が半分になって合理的です。
しかも、寂しさをまぎらわすことができるでしょう。
ドラマの中でルームシェアが多いのは、韓国では当たり前の光景なのです。
思いだすのは『冬のソナタ』です。
このドラマの女性主人公はチェ・ジウが演じたユジンですが、彼女は高校時代の同級生のチンスクと同居していました。
そのおかげで、ユジンはチンスクに大いに助けられます。
このように、ドラマを作るうえでも、ルームシェアというのは好都合です。
主人公が誰かと一緒に住んでいれば、相談を打ち明けたりしてストーリーをふくらませることもできます。
こうした理由から、主人公が誰かと一緒にルームシェアをしているという設定が多くなっています。
もちろん、そこには「1人で住むことを好まない」という韓国の特別な事情が反映されています。
文=「ロコレ」編集部
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