ドラマ『それでも僕らは走り続ける』は、職業も生活環境もまるで違う四人の男女のラブストーリーだ。四人とも個性的で、それぞれのカップルがうまくいくのか展開が楽しみだ。イム・シワンとカン・テオのイケメンふたりの共演も嬉しい。
信じる道を行く勇気
陸上選手のキ・ソンギョム(イム・シワン)は、後輩思いの正義感溢れる好青年だ。
後輩の暴力事件をきっかけに自分の思う道、正しい道を進もうと決意する。
そのソンギョムを、国会議員の父親が邪魔をする。
韓国ドラマでは、親が障害となる場面が数多くある。このドラマも例外ではない。
しかし、今までは父親の敷いたレールを走ってきたソンギョムが、自分の気持ちを通すのだ。
そして、オ・ミジュ(シン・セギョン)との出会い。
字幕翻訳家のミジュは、幼いころ両親を亡くして辛い過去がある。
何もかも正反対のような二人が出会い、少しずつ距離を縮めていく。
この出会いが少々漫画チックで笑える。
端整な顔立ちのイム・シワンが、平然と面白い演技をするのが見ていて面白い。
この出会いの場に偶然イ・ヨンファ(カン・テオ)が居合わせた。
ヨンファは映画とスケッチが好きな美大生だ。
さぁ、これで三人が揃った。
そこにスポーツエージェンシー代表のソ・ダナ(スヨン〔少女時代〕)が加わり、四人の関係が面白くなっていく。
ダナはカフェに飾られているヨンファの絵が気になっている。
何を思っているのか?
絵を見つめるダナが美し過ぎる。
ヨンファとダナ、私はどちらかと言うとこの二人の進展が気になる。
年齢設定はソンギョムが29歳、ミジュ29歳、ヨンファ24歳、ダナ34歳になっている。
ヨンファとダナの歳の差、美大生とスポーツエージェンシー代表でソミョングループの常務。
住む世界が違う二人。
この二人が絵を通じて果たして恋愛関係に発展するのか?
ダナを見つめるヨンファの眼差しは間違いない!
恋しているのでは?
また、このドラマは女性二人も魅力的だ。
それぞれ自分の仕事に対する情熱が半端なく格好いい。
そして、この二人のやり取りがなかなか面白いのだ。
ダナが一枚上手のようだが。
それでも結構気が合うのでは、と思う。
恋愛だけでなく、友情関係もこれから楽しみになりそうだ。
邪魔が入らないことを期待しよう。
文=須坂のりこ