『マイ・ディア・ミスター』を見て生きる6「韓国社会の情の深さ」

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『マイ・ディア・ミスター~私のおじさん』は、イ・ソンギュンとIUが主演する韓国ドラマです。2018年に放送され、その作品性の高さで大きな評判を呼びました。まさに、数々の賞を受賞するほどの名作となりました。

写真=韓国tvN『私のおじさん』公式サイトより




兄弟愛が描かれる

このドラマは、典型的な韓国ドラマであり、非常にディープな要素があります。まず、兄弟愛が非常に強く描かれています。
イ・ソンギュンが演じるドンフンは、大手建築会社で構造エンジニアを務める役です。彼は社内抗争に巻き込まれ、心身ともに疲れ果てていきますが、そんな彼を救うのは兄弟愛です。ドンフンは三兄弟の二番目で、長男のサンフンと三男のギフンと一緒に清掃業を始め、再起を果たします。
毎日のように会い、酒を酌み交わす彼らの兄弟愛がドラマの中心となり、母親への思いや兄弟間の信頼が描かれています。まるで子供時代から変わらない男兄弟のような関係性に、羨ましさを感じるでしょう。
また、彼らの住むソウルの後渓(フゲ)という街に対する愛着も強く描かれています。地元の酒場「ジョンヒの店」を中心に、三兄弟と地元の仲間たちが宴会を繰り返します。特に象徴的なエピソードとして、ドンフンがトラブルに巻き込まれる場面があります。そこに集まった人々がドンフンを助けるために街中を走り回り、その情熱的な様子に感心させられます。




韓国社会の情の深さを実感すると同時に、他人の世話を焼く人々の存在が描かれ、失ったものを取り戻せたような気持ちになります。
『マイ・ディア・ミスター』を見ていて、深い情の絆が延々と描かれるのは韓国ドラマならではのこと、と深く感じます。

文=康 熙奉(カン・ヒボン)

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