韓国人の姓名の付け方(中編)

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たとえば金という姓の男女が知り合った場合には、まず、互いに本貫を確認しあって、同族であるかどうかを見極めたりする。本貫が違えばホッと胸をなでおろすところだが、もし同じならば、恋愛に発展しないように必死に自制しなければならない。




3大姓と5大姓

韓国人の姓は漢字一文字が基本。しかも、種類はわずか300足らずしかない。日本人の姓は10数万もあると言われているから、韓国人の姓の少なさは際立っている。
その中で、突出して多い姓が金(キム)と李(イ)である。金の場合は、人口の21・6%を占めている。
当然ながら、姓だけでその人を呼ぶと、何人も振り向くような結果になるので、韓国では姓だけで人を呼ぶことは少なく、フルネームが基本になっている。友人同士の場合は、姓ではなく名前で呼びあうのが普通だ。
2位の李は14・8%もいる。さらに、朴(パク)は8・5%。以上の金、李、朴という3大姓だけで、韓国全体の44・9%にのぼる。おそるべき占有率だ。
ちなみに、4番目に多いのが崔(チェ)で全体の4・7%。5番目の鄭(チョン)は4・4%である。
3大姓に崔と鄭を加えると5大姓と呼び、その占有率は54・0%になる。わずか5つの姓だけで軽く過半数を越えてしまうのだから凄い。




5大姓に続いて比較的多いのが、「著姓」と呼ばれる姓である。代表的なものには、姜(カン)、徐(ソ)、安(アン)、高(コ)、裴(ペ)、河(ハ)、具(ク)、趙(チョ)、韓(ハン)、権(クォン)、柳(ユ)、孫(ソン)、尹(ユン)、洪(ホン)、成(ソン)、張(チャン)、申(シン)、宋(ソン)、全(チョン)、梁(ヤン)、車(チャ)、辛(シン)、沈(シム)、康(カン)などがある。
また、ごく稀に漢字二文字の姓もある。具体的には、南宮(ナムグン)、皇甫(ファンボ)、西門(ソムン)などである。

文=康 熙奉(カン・ヒボン)

韓国人の姓名の付け方(前編)

韓国人の姓名の付け方(後編)

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