子役として出演作がどんどん増えていったキム・ユジョン。しかし、気になることがあった。当時は「子役は大成できない」というジンクスがあったのだ。そのことで苦しんだ時期も続いたという。
常に向上心を!
当時のことをキム・ユジョンはこう語っている。
「ある方がおっしゃってくださったのですが、『子役から始めて大人の俳優になった人は年に比べてずっと先に進んでいる。しかし、20代なのにおばさんみたいになったりするから、君も気をつけなければならないよ』と」
この言葉が忘れられないというキム・ユジョン。
しかし、何も迷うことはない。ジンクスを気にせず、自分が信じた道をひたすら行けばいいのだ。
そんな彼女に待っていたのは『雲が描いた月明り』のオファーだった。
キム・ユジョンは男装の内官になりきり、パク・ボゴムが演じたイ・ヨンとの秘密めいた恋愛を見事に演じきっていた。
彼女は常に向上心を忘れない。
「他の俳優の演技を見ると、『あの人たちはあのように演技をしているのに、私は何をしているのだろうか』と思ってしまうんです」
こうして彼女は子役を卒業し、大人の女優としてすばらしい演技力を備えた。そのことを『雲が描いた月明り』が立派に証明した。
さらに、その後の活躍が続いていく。
文=康熙奉(カン・ヒボン)
『雲が描いた月明り』で大人の女優として成長したキム・ユジョン(前編)
『雲が描いた月明り』で大人の女優として成長したキム・ユジョン(後編)
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