韓国ドラマはこうして作られる「第3回/人間の描写の奥深さ」

このエントリーをはてなブックマークに追加

 

韓国はドラマの本数が多くて長いので、脇役の出番が多い。日本のドラマは短いし、主人公だけに寄ってしまって、主人公のお父さんやお母さんもあまり出てこない。どうしても、中年以降の俳優が出てくる割合が少ない。

『私たちのブルース』は人物の描写が奥深いドラマだった




悪役が欠かせない

韓国の場合は、主人公がいたら、両親はもちろんのこと、おじさんとおばさんやその連れ合いまで出てくる。
特に、かならず問題を起こすおじさんがいて、主人公たちが翻弄される。そこまで描くから、中年以降の俳優にも多くの出番がある。
とにかく、話数が多くて登場人物がとても多いのが韓国ドラマの特徴かもしれない。あまりに出てくる人物が多すぎて、ときには人間関係がわからなくなってくるが、そのまま見ていると、次第に人間の描写の奥深さがわかってくる。
それも韓国ドラマの特徴だと言える。
また、韓国ドラマでは悪役が欠かせない。というか。悪役がいてドラマが成り立っている部分が多い。
実際、韓国映画を見ると、救いようがない悪役がいっぱい出てくるが、テレビに出てくる悪役は、それぞれみんなが人生の中で抱えているものを感じさせる。貧困とか不運とか。そういうものが極まって悪行に走らざるを得なかった事情がわかる。




そうした悪役のほうに感情移入してしまうのも韓国ドラマらしいと言える。むしろ、主役は悪役かもしれない。

構成=「ロコレ」編集部

韓国ドラマはこうして作られる「第1回/ドラマの始まりを重視する」

韓国ドラマはこうして作られる「第2回/対立軸を明確にする」

韓国ドラマはこうして作られる「第4回/屋根部屋」

関連記事

  1. 韓流20周年の軌跡と奇跡6「ドラマとCM」

  2. 康熙奉(カン・ヒボン)の「日韓が忘れてはいけない人10」

  3. 傑出した歴史の逸話を集めた『1冊でつかむ韓国二千年の歴史と人物』!

  4. 康熙奉(カン・ヒボン)の「日韓が忘れてはいけない人5」

  5. 韓国のビックリ/特選I「韓国社会を支える女性たち」

  6. 韓国時代劇をさらに盛り上げる『新版 知れば知るほど面白い 古代韓国の歴史と英雄』!

  7. めざましテレビの放送事故!韓国のテレビ局の場合は?

  8. 済州島の旅が続いていく3「不運な漂着民」

  9. 健康的な焼肉の食べ方

PAGE TOP