パンマル(タメグチ)の快感!/とてつもない傑作物語『二十五、二十一』15

このエントリーをはてなブックマークに追加

 

『二十五、二十一』の主人公はキム・テリが演じるナ・ヒドと、ナム・ジュヒョクが扮するペク・イジン。2人には4歳の年齢差があるという設定だ。しかし、ナ・ヒドはペク・イジンにずっとパンマル(タメグチ)を使っていた。本来なら、ありえないのだが……。

画像提供=tvN




生意気なナ・ヒドが好き

ナ・ヒドがペク・イジンにパンマルを使うようになったのは、出会いのシーンが関係ありそうだ。
それは、新聞配達をしていたペク・イジンがナ・ヒドの家に新聞を投げ入れたときだった。その新聞が庭に会った置物の一部を破損してしまった。
目撃したナ・ヒドは感情をむきだしにして、新聞を投げた張本人に文句を言った。それでパンマルになったのだが、言われたペク・イジンもそんなに不快な表情を見せなかった。それで、ナ・ヒドが図に乗った部分はあっただろう。
以後、ナ・ヒドはペク・イジンにパンマルを使い続けた。とにかく「お前」呼ばわりなのであった。
長幼の序にうるさい韓国では、年上に対するパンマルはご法度である。それなのに、ナ・ヒドは違った。しかも、絶対に怒るところをペク・イジンは平気だった。むしろ、ナ・ヒドに対して「そういう生意気なところがいいんだ」と言う始末。本当にペク・イジンは常識にとらわれない男だ。




最終回の別れの場面で、ペク・イジンがナ・ヒドの生意気なところを咎(とが)めることがあった。それに対してナ・ヒドは「そういうところがいいと言っていたのに」と声を荒げていた。
そうなのだ。ペク・イジンはナ・ヒドのパンマルが本当に好きだったのだ。まさに、「パンマルの快感」をペク・イジンはナ・ヒドに対してずっと感じていたに違いない。

文=康 熙奉(カン・ヒボン)

最後の5分/とてつもない傑作物語『二十五、二十一』1

ハラボジの応援/とてつもない傑作物語『二十五、二十一』2

人間に肯定的に向き合えるドラマ/とてつもない傑作物語『二十五、二十一』16

必読!「ヒボン式かんたんハングル」

「韓流ライフ」というジャンルの中に、「ヒボン式かんたんハングル」というコーナーがあります。ここには、日本語と韓国語の似ている部分を覚えながら韓国語をわかりやすくマスターしていく記事がたくさん掲載されています。日本語と韓国語には共通点が多いので、それを生かして韓国語の習得をめざすほうが有利なのです。ぜひお読みください。

ページ上部へ戻る