韓国社会のルールブック「第5回・族譜」

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先祖の名前がすべてわかる

従来、済州島には「康」という姓の者は1人もいなかったが、神徳王后・康氏の親族が流罪になってから大幅に増えた。その末裔の1人が私で、神徳王后・康氏から下ること19代である。
その間の先祖の名前はすべて把握している。それどころか、生没年、家族、肩書、墓地の場所までわかっている。
なぜそれが可能かというと、一族の詳しい系譜と個人の略歴を記した族譜があるからなのだ。
私の一族が所有する族譜は、千ページの書物が4冊そろって成り立っている。それを読むと、27代の私から初代まですぐにさかのぼれる。




ただし、勘違いしないでほしい。私の一族が特別に族譜があるのではない。韓国のすべての一族に族譜があり、それぞれの子孫が今も所有している。族譜がない一族は、韓国ではありえないのだ。
しかも、族譜は30年に一度くらいの割合で書き直されてきた。
(ページ3に続く)

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