ソン・ガン×パク・イナン主演『ナビレラ-それでも蝶は舞う-』は日韓で大ヒットした作品だ。そんなパク・イナンが2020年KBS演技大賞で男性最優秀賞を受賞したドラマ『素晴らしい遺産』もおもしろい。いったいどんなドラマなのだろうか?
家族で気軽に楽しめる作品
『ナビレラ-それでも蝶は舞う-』はバレリーノを目指す青年とバレエに夢を見出した老人が織りなすヒューマンドラマで、今までにない異色のテーマを扱った作品として日韓で大ヒットした。
『ナビレラ-それでも蝶は舞う-』で視聴者を感動の渦に巻き込んだレジェンド俳優パク・イナン。今回は彼が主演した作品『素晴らしい遺産』をご紹介したい。
『素晴らしい遺産』は2020年4月~10月まで韓国KBSで放送されたホームドラマである。本作は冷麺店を営む80歳の老人が33歳の無一文女子と偽装結婚をすることから始まる物語で、放送開始直後から視聴率20%を超えた人気ドラマだ。
80歳のプ・ヨンベ(パク・イナン)は老舗冷麺店の店主。ヨンベには4人の息子がいる。ヨンベはある日、生死の境をさまようが4人の息子たちはヨンベの心配をするどころか遺産相続の話で喧嘩をする始末だ。
その様子を見て失望したヨンベは4人の息子たちの根性を叩き直す決意をする。ヨンベは偶然知り合った精肉配達員のコン・ゲオク(カン・セジョン)の誠実さを見込んで、偽装結婚の相談を持ちかける。
ゲオクは33歳の元気系女子で、ある事情から家族の大黒柱になっている。ゲオクの頑張りに共感したヨンベが双方の為と見込んで偽装結婚をするのだが、当然ながら周囲は慌てふためく。
100億ウォンもの遺産をどこの馬の骨ともわからない若い女に取られてはなるものかと大騒動が勃発するが、それが思わぬ方向に進んでいくことになる。
ヨンベの4人の息子のキャラクターも個性的だ。長男ペクドゥ(カン・シンジョ)は女に弱い浮気者、次男クムガン(ナム・ソンジン)は欲望と物欲の化身、三男ソラク(シン・ジュンヨン)はシングルファーザーのエリート会社員、そして、四男ハルラ(パク・シヌ)は自己肯定感の低いイケメン大学生とそれぞれに個性豊かだ。
中でも長男VS次男による相続争いはすさまじく、彼らの妻たちによる女の戦いも見逃せない。遺産を巡る攻防が繰り広げられるドラマではあるが、その中でゲオクと×三男ソラクが繰り広げるラブロマンスは唯一のトキメキでもある。
親の遺産を巡る相続争いは万国共通なのだろうか。相続争いの果てに4兄弟が見つけたものとは?ヨンベが残した本当に素晴らしい遺産とはいったいどんな”遺産”だったのか。真の悪人が出てこないホームドラマ『素晴らしい遺産』は家族で気軽に楽しめる作品だ。
文=朋 道佳
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