創意的な活動
さらに、コン・ユは受賞の場で語った。
「私がどこにいて、私が誰なのか、私はいまどこへ行こうとしているのか……」
受賞のコメントとしては異質なのだが、この発言には、謙虚なコン・ユの心情が込められている。
彼は今後も俳優として迷いながらも精進する決意を述べたのだ。
このコン・ユが新しい作品を選ぶ際に肝に銘じていることがある。
「作品を選ぶときの大きな悩みの一つは、自分に新しさを与えることができるか、ということです」
この言葉のとおり、コン・ユは映画『徐福』に「新しい演技」の可能性を見いだして主演を決断した。
そんな彼は常にこう思っている。
「作品を作る構成員として参加するのですから、創意的な活動をしたいですね」
映画『徐福』も彼にとって創意的な作品になることだろう。
文=康 熙奉(カン ヒボン)
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