イ・ジュンギの真骨頂
『無法弁護士』には哀愁が漂っている。
なにしろ、主人公のサンピルの心の傷はとても深い。弁護士だった母親が自分の目の前で殺されたという深い傷は癒やされない。
最愛の母は、死ぬ前に「絶対にキソンに帰ってきてはいけない」と少年時代のサンピルに厳命した。
しかし、その言葉に反してサンピルは故郷のキソンに帰ってきてしまった。そこは、様々な利権が絡む悪の巣窟とも言える街であった。
手ごわい敵ばかりだ。
その中で、サンピルはどのように弁護士として活躍し、愛する母の復讐を果たしていくのか。
イ・ジュンギは、魅力的な主人公に扮して、惚れ惚れするような演技とアクションを見せてくれる。
まさに彼の真骨頂が存分に見られるドラマ……それが『無法弁護士』だ。
文=康 熙奉(カン ヒボン)
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