平昌(ピョンチャン)オリンピックの会場は大きく分けて2カ所。主にスキー競技が行なわれるのが平昌で、スケート競技が実施されるのが江陵(カンヌン)だ。韓国で江陵といえば、有名な申師任堂の故郷としてよく知られている。
絵画の天才
江陵は東海(日本海)に面した風光明媚な都市。朝鮮王朝時代にここで生まれ育った女性が申師任堂だ。
韓国では2009年から最高額紙幣の5万ウォン(約5千円)札を発行するようになったが、その紙幣の肖像画になっているのが申師任堂(1504~1551年)だ。
彼女の生家は江陵の代表的な観光地の一つで、今でも多くの人たちが集まってくる。それは、申師任堂が絶大な人気を得ているからだ。
果たして、申師任堂はどういう女性だったのか。
彼女は幼い頃から絵画の天才だった。
7歳のときに有名な絵師の山水画を模写したが、実物を上回るほど出来が良かったと言われている。
周囲の大人たちは心から驚いたが、申師任堂は平然と言った。
「写すだけでは満足できる絵は描けません」
天才は幼少の頃から言うことが違う。(ページ2に続く)
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