最近の韓国テレビ界では、10%の視聴率を挙げればおおむねドラマは成功と言われている。しかし、そんな状況から飛びぬけて最強となっている放送枠がある。それがKBSの週末ドラマだ。なぜこの枠は、視聴率を取れるのだろうか。
物語の柱が何本もある
韓国のドラマは、1週間の間に2話連続で放送されるのが定番となっている。曜日で言うと、月火ドラマ、水木ドラマ、そして土日に2夜連続で放送される週末ドラマである。この中で、一番視聴率を連続して獲得しているのがKBSの週末ドラマである。
ここ最近を見ても、『月桂樹洋服店の紳士たち』と『お父さんが変』が立て続けに最高視聴率30%を超えるほどの人気を集めた。なにしろ、この2本は2017年の全ドラマの中で視聴率の1位と2位を獲得している。そして、この2本に続いたのがパク・シフ主演の『黄金色の私の人生』である。
2017年9月から放送が始まり、10月には視聴率が35%を突破した。あまりにも強すぎるKBSの週末ドラマ。いったいどんな特徴があるのだろうか。
KBSの週末ドラマは、一言で言えば「秘密めいた謎を抱えたホームドラマ」である。登場する人物はやたらと多い。
中心となる家族にしても兄弟が多くて、それぞれが恋愛模様で悩んでいる。そして両親にも様々な問題があり、さらには嫁ぎ先や親戚とか、とにかく登場する家族が多くて物語の柱が何本もある。
それが、KBSの週末ドラマの定番である。(ページ2に続く)
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