ブレない信念
パク・ボゴムの言葉を聞くかぎり、彼はイ・ヨンの内面性をよく理解して、その力強い心を堂々と演じられるように努めたようだ。
さらに、パク・ボゴムが気をつけたのが、イ・ヨンの心の変化だ。
「イ・ヨンという人物は、置かれた状況に応じて、出会う人々に対する接し方が少しずつ変化していきます。そのあたりをうまく演じ分けられるように気をつけました」
ここまで自分が演じる役について深く洞察しているので、パク・ボゴムはイ・ヨンの内面の強さを表現することができたのだろう。
堂々と世子を演じたパク・ボゴム。世子といえば「プリンス」の代名詞でもあるが、パク・ボゴム自身も韓国芸能界を代表するプリンスだと評しても過言ではない。
彼の記者会見を見ていると、とても柔らかなイメージが先行するのだが、内面には芯の強さがうかがえる。
そういう意味では、ブレない信念を持った俳優であるに違いない。
「朝鮮王朝の世子」から「芸能界のプリンス」へ!
パク・ボゴムのこれからの飛躍が大いに期待できる。
文=康 熙奉(カン ヒボン)
『雲が描いた月明かり』の時代1【主人公イ・ヨンのモデルとなった人物は?】