大ヒットした『雲が描いた月明かり』では、パク・ボゴムがイ・ヨン(孝明世子〔ヒョミョンセジャ〕)を演じて、キム・ユジョンがホン・ラオンに扮していた。2人の関係を具体的に見ていこう。
王族の秘書役
イ・ヨンは将来の国王が約束された身分であったが、その世子を様々な面で世話をしたのが内侍府(ネシブ)にいる内官(ネグァン)たちであった。
内侍府とは、どんな組織なのか?
わかりやすく言えば、王族の食事を管理し、秘書役として王族の世話を全般的に見る官庁である。
それだけではなく、王族の命令を各部署に伝え、さらには、門番をして王宮の護衛まで引き受けている。とても多忙な組織であった。
原則的に、内侍府の内官は宦官(かんがん/去勢された男子の官僚)である。
そういう内官に女性のホン・ラオンがなるというところが、『雲が描いた月明かり』の重要な設定になっていた。
内官は王族にピッタリ寄り添うので、イ・ヨンとホン・ラオンがいつも一緒にいるのは、なんら不思議はない。
ただし、内侍府の内官になるときには、「本当に去勢された男子であるか」を厳しくチェックされるので、女性がなりすますことはありえない。
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イ・ヨン(孝明世子)の惜しまれる世子人生!
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