韓国社会における「対立」の構造について

このエントリーをはてなブックマークに追加

「対立」と「和解」

韓国ドラマが成立するためにかならず必要なのが悪役だ。
その存在が重要な役回りとなる。
とはいえ、悪役をただ単純に性格が悪すぎるという具合に扱わず、「境遇や立場によって悪くならざるをえなかった」というふうに描く。
このように、韓国ドラマは明確な対立軸の中で、そうならざるをえなかった悪役を主人公の対極に位置させて展開されていく。




だからこそ、韓国のドラマはあれほど長く続けられるのだ。
そうしたドラマは現代の韓国社会の縮図でもある。ドラマが対立を描くのは、実生活でも随所で対立が起こっているからなのだ。
その原因になっているのは、「自分が言いたいことをかならず言う」という人たちが多いことだ。そういう人たちには「言いたいことを我慢して穏便にすませる」という考えがない。対立をおそれず自分を主張する……その結果として、みんなが対人関係で粘り強くなっていく。
同時に、対立は人間の奥に潜む感情まであぶりだす。その感情の発露もまたドラマチックだ。
韓国の人たちがあれほど人間味にあふれているのは、実生活の中で「対立」と「和解」を何度も繰り返しているからに違いない。

文=康 熙奉(カン ヒボン)

韓国は昔も今も事大主義?

現代韓国の問題点/韓国の今を考える1

韓国で芸能界をめざすのはハードルが高すぎる

ページ:
1

2

関連記事

  1. 韓国のベストセラー『人生の授業』に大いに勇気づけられる

  2. 韓国ドラマはこうして作られる「第4回/屋根部屋」

  3. 康熙奉(カン・ヒボン)の「日韓が忘れてはいけない人6」

  4. 焼肉を健康的に食べよう

  5. 韓国ドラマの過酷な制作環境は改善できる?

  6. 韓国のビックリ/特選L「韓国では割り勘に抵抗を感じる人が多い」

  7. 康熙奉(カン・ヒボン)の「日韓が忘れてはいけない人5」

  8. 韓国スタイル5/「ウリ」の多用

  9. 教育熱心なママ友同士の争いを描いた『グリーン・マザーズ・クラブ』

PAGE TOP