大統領公約の「兵役3カ月短縮」はいつ実現するのか

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5月に、圧倒的な得票数で当選した韓国の文在寅(ムン・ジェイン)大統領。それまでの朴槿恵(パク・クネ)前大統領とは、まったく違う庶民的な手法で高い支持率を得ている。彼が、大統領選挙中に公約の1つとして掲げたのが兵役期間の短縮だった。果たして、その実現の可能性は?

写真=韓国陸軍公式サイトより

写真=韓国陸軍公式サイトより

18カ月は本来の短縮期間

現在の兵役期間は、陸軍と海兵隊が21カ月、海軍が23カ月、空軍が24カ月となっている。
この兵役期間は時代と共にどんどん短縮されてきた。それは、大統領選挙の度に、得票を得たい候補者が兵役期間の短縮を公約に掲げ、当選したときにそれが実現されてきたからだ。




例えば、1968年の場合だと、陸軍の兵役期間は36カ月もあった。それが1990年に30カ月になり、2003年に24カ月に短縮された。さらに、2011年に現在の21カ月になっているが、本来なら兵役期間は18カ月まで短縮される予定だった。
しかし、北朝鮮の挑発が激しい時期で、そういう南北関係の緊張状態を背景にして、本来18カ月まで短縮する期間が21カ月になったのだ。そういう背景があったことを頭に入れておきたい。(ページ2に続く)

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