1日3時間しか眠れなかった
ヒョンビンはさらにこう語った。
「今回の作品は今までのものと違います。かならず生きなければならないし、自分の政権を守らなければならない。これまでにない緊迫した正祖をお見せしたいと思いました」
果たして、ヒョンビンはどんな正祖になりきろうとしたのか。
「脚本を何度も読むと、正祖は自分の命を守るために、苦しい環境の中で鍛練を続け、すさまじい生き方をしたのではないかと考えました。それで、からだを鍛えました。トレーニングと撮影を一緒に行なったので1日3時間しか眠れませんでしたし、からだを絞るために食事も制限しました」
ここまでヒョンビンはやりきった。
極限まで挑むことができた原動力は?
「とても過酷な撮影でしたが、兵役中にずっと演技をしたいと渇望していたので、最後までやり遂げることができました」
映画の中でのヒョンビンは、鬼気迫るほど強靱だった。それは、全身全霊を傾けて演技に没頭したからである。
文=「ロコレ」編集部